ぜんそく・肺気腫
ぜんそく
ぜんそく(気管支喘息)は気道の炎症が原因となって引き起こります。
ぜんそくの人は、特に症状が起きていないときでも常に炎症がおこっており、健康な人間と比べて気道がせまく、空気が通りにくくなっています。さらに炎症のため、タバコの煙やホコリに敏感になっており、わずかな刺激で発作が起こる状態になっています。
成人では喘鳴などがなく、咳の症状のみが続く場合が多く、これを咳喘息と呼びます。風邪などの感染症や気圧の変化などが症状悪化の引き金になることもあります。
ぜんそくの治療は、気道の炎症を治療することが中心となります。
持続的な治療が必要となります。
肺気腫
肺は数多くの袋状の部屋(肺胞)の集まりで出来ています。肺気腫はその肺胞の仕切り壁が破壊されて融合してしまい、その数が減少する病気です。一旦発症すると元に戻すことはできません。
肺気腫が進行すると、肺で行われるガス交換の効率が下がり、身体に送る酸素を十分に供給できなくなり、やがて呼吸不全に陥ります。
慢性閉塞性肺疾患【COPD】
肺気腫は慢性気管支炎を伴っているケースがほとんどで、慢性閉塞性肺疾患(COPD)とも呼ばれます。
健診・検査
文京区特定健康診査・特定保健指導
対象者
文京区国民健康保険に引き続き加入している満40歳以上の方
健診時期
令和5年6月上旬から令和6年1月31日の予定
受診方法
「受診票」に必要事項を記入のうえ、「受診券」「保険証」とあわせて受付にご提出ください。
※事前のご予約が必要となります。
予防接種(ワクチン)
予約制で予防接種を行っております。
その他の咳(せき)
咳喘息
風邪が治っても、咳が数週間続くようでしたら、咳喘息かもしれません。
咳喘息とは、慢性的に咳が続く気管支の病気です。一般的な喘息と同様に気道が狭くなり、刺激に対して過敏に反応し炎症や咳による発作が起こります。
刺激となる原因は室内外の温度差やタバコの煙、飲酒、ストレスやホコリなどのハウスダストなど、様々です。特にアレルギーのある人に多いとされています。
生活習慣病
生活習慣病とは「食習慣」「運動習慣」「休養」「喫煙」「飲酒」等の生活習慣が起因して発症・進行する疾患の総称です。高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、痛風などの疾患があり、放っておくと脳梗塞や心筋梗塞、突然死のリスクファクター(危険因子)となります。
高血圧症
動脈の圧力が継続的に異常に高くなってしまう病気です。
高血圧症は、脳浮腫、脳出血、クモ膜下出血、脳梗塞、心肥大、心不全、腎硬化症、大動脈解離などの様々な合併症につながることがあります。
治療方法は、非薬物療法と薬物療法があります。
脂質異常症(高脂血症)
血液中の中性脂肪やコレステロールの濃度が異常に増加した疾患です。
本来、コレステロールはホルモンや細胞膜を作るうえで材料になる物質であり、一方、中性脂肪はエネルギー源となる物質で、どちらも生命活動を行うためにはなくてはならない物質です。
しかし、これらの物質濃度が高い状態が続くと、血管の中に変性した脂肪がたまることで血管が狭くなったり硬くなったりして動脈硬化につながります。
動脈硬化は、心筋梗塞や脳梗塞につながり、最悪の場合は死亡してしまうこともあります。
基本的な治療法は、食事療法と薬物療法、運動療法になります。
糖尿病
持続的に、血中の糖濃度が高く、また、尿中に糖が混じる疾患で、インスリン(血中の糖濃度を下げるホルモン)の不足が原因となり発症します。
喉が渇く、尿の量が多い、空腹感、倦怠感、体重減少などの症状があり、さらに病状が進むと、感染症、動脈硬化、白内障、網膜症、腎症、神経症などの合併症を引き起こしやすいです。
25歳未満の若年層が発症する一型糖尿病と、成人になってからゆるやかに進行するニ型糖尿病に分けられ、後者が日本国内における糖尿病の95%以上を占めるとされています。
痛風
血液中の尿酸の値が異常に上がった状態が高尿酸血症です。
この状態がさらに続くと、関節に鋭い痛みが生じる痛風と呼ばれる疾患になります。
痛風には食事療法と薬物療法が必要になります。
動脈硬化
日本人の三大死亡要因、がん・脳卒中・心臓病のうち、脳卒中と心臓病は、動脈硬化が原因となり引き起こされる病気です。
動脈は心臓から送り出される血液を運ぶ血管で、通常は、しなやかで強い性質を持っています。
ところが動脈硬化が生じると、動脈の中が狭くなったり動脈そのものが壊れやすくなったりします。
動脈硬化が進行すると、心筋梗塞、狭心症、脳出血、脳梗塞などにつながり、非常に危険です。